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キャロットケーキの想い出

これは、もう私が約20年以くらい前の祖父との想い出のお話です。

当時、私は手作りの焼き菓子ケーキ作りにとても凝っていた時期がありました。
誰にあげるでもなく、自家消費の為。(苦笑)

そんな中、私の祖父は病床にふしていました。
祖父は、肺気腫という病気で亡くなりました。

県外から地元に戻って来たばかりの当時、母に連れられて祖父の家に、お見舞いに何度も行きました。
ある時は、母の手作りの煮物を持って、ある時はスーパーで買ったお寿司などを持って、何度も何度も行きました。

もともと、食は細かったであろう祖父ですが、そのうち、どんどん食べられなくなっていくのが分かりました。

そこで、当時、私が凝っていた、手作りケーキだったら、食べてくれるかな?
ニンジンが入っているキャロットケーキだったら、栄養価も高いのではないかな?
と思い、ホールで焼いて作ってみました。
本当は、最後にパウダーシュガーを振りかけて終了だったのですが、パウダーシュガーは、田舎のスーパーでは当時あまり見かけない品物だったのです。
だから、まあ、それはなくてもOKということで、焼き上がりをとりあえず、自分と父母にも試食してもらい、祖父の家に2切持っていくことになりました。

その当時は、もう起き上がるも大変だったのかな?
食べるのもおそらく、そんなに食べられなかったと思います。
でも、祖父は、私が焼いてきたキャロットケーキを、おそらく、本当は食べられないにもかかわらず、今思うと、その場で無理をして、一口食べてくれました。
「美味しい。」と言って。

本当は、食べるのも大変だったと思います。
味もわからなかったかもしれないと思います。でも、「美味しい。」と言って、一口、二口だけでも食べてくれた、そんな思い出の詰まったキャロットケーキです。

最近は、自ら手作りの焼菓子なんて作ることは、なくなりました。
でも、久々に、あのキャロットケーキを食べてみたいな、とふと思う時があるのです。
どんな味だったか、忘れてしまうような素朴な味です。
三温糖かなにかを使って作ったような記憶があります。

レシピ本を探して、心に余裕がある時に、あの想い出の味をもう一度味わってみたいな、と思う、今日この頃です。

今日は、2月14日ですね。
バレンタインデー。
でも、バレンタインデーは、外国では、本当は、大好きな人に本を贈る日だっていうこと、皆さん、知っていましたか?

洋菓子屋さんの戦略で、日本では違った行事になってしまっているようですけれどね。

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